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「――よっしゃあ!上がりじゃ!」
耕太が雄也から引いたダイヤの1と自分の手札にあったダイヤの1を出して大声を出した。
「だから嫌だったんだよ!」
ババを投げ出して雄也が叫ぶ。
「ホントに雄也は弱いのぉ……」
とっくに上がった伊知郎が笑いながら言う。
「さて、雄也。暴露せぇ……」
「何を?」
「そうじゃな……。昔話。雄也のな」
伊知郎がにやにやしながら言う。
「何で俺が?」
「「負けたじゃろ?」」
二人に言われ、雄也はため息をついて少し考えた。
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