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「――バッキャロォォ!」
宗司の怒声が雄也の耳に入り、反対側から抜けていった。
「うるせぇ」
屋上での放課後。ギターを弾く雄也の姿があった。その傍らに宗司がいて怒っている。
「お前なぁ、何であの時に屋上行くんだよ!?明らかに印象悪いぜ!?」
「誰にどう思われようといいだろうが」
ゆったりした口調でギターを弾く雄也は自然体だ。
「それに、何であの転校生と俺をセッションさせようとした?何の意味がある?」
「いや、それはノリっつーか……」
言葉を濁す宗司。
「俺は俺。気のままにギター弾いて、気のままに過ごす。何か悪いのか?誰かと合わせるのは性に合わねぇ……」
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