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こちらは植物をBLとして偏った見方をした特殊な物語でございます。
苦手な方はご遠慮くださいませ。読み進める方は自己責任でお願いいたします。
『贖罪の山羊』の別ルート編、魔華という食人植物に好かれた修行僧が別の意味で美味しく食べられちゃうお話です。
※読まなくても大丈夫!
私は子供のときから自分の性別に疑問をもつような子でありました。
物心つく頃には自分の男としての体が厭わしいく見るのでさえ嫌だった時期もございます。
思春期の友達が女の子に興味をもつころも私の興味は女の子の着ている着物の絵柄や髪飾りにあり豊富にあるそれを羨ましく見ていたのであります。
私はそんな悩みを誰にも言えないまま1人でかかえる事となりました。
父とは親子の会話というものが無く父が一方的に話して終わりなのでございます。母に対しても同じでありました。
父は『男なら強く逞しくあれ』が信条のような人でございましたから母もその教育方針で『男らしく』子育てしようと必死なので今のような話し方をすると「お願いだから男らしくしてちょうだい」と泣きながらよく叩かれました。
一人息子でありましたから父の期待もさぞ大きかったのでございましょう。
父は子育てを母に任せっきりで私はこんなでしたから母も追いつめられていたのです。
私は外でも家でも男らしい振舞いを余儀なくされました。
月日はたち同年代の半数が家庭をもち子供が生まれたと連絡がくるようになった頃、私にも見合い話しがきたのでした。
しかし私が家庭をつくれないことを自身が一番よく知ってたいたので出家して仏道の道を進むと縁談を断ったのでございます。
それほどの事をしなければ両親の決めた縁談を簡単に断ることが許されない生きにくい世でありました。
私が仏道に入り2年がすぎた頃でしょうか…
妙な光に導かれ目が覚めたら見覚えのない暗い洞窟のような場所だったので、出口を探して歩けば何とも面妖な巨大な人食い植物たちが生息する不思議な世界におりました。
その植物は魔華と呼ばれ雑食なので近づいたものを何でも食べるそうで私も生きたまま食べられそうになるという恐ろしい体験をいたしました。
なので私も魔華には警戒して暮らしておりましたが
あの日は豪雨で雷も鳴っていて足元の注意がそれて―…
私はとうとう魔華に捕まってしまったのでございます。
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