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「それならいいんです。最近、連絡無いから、お母さん気にしてて」
「してないのか。確か、論文作成に追われていたな」
「そうなんですか?」
「うん。夕飯、作るか。麻那、来るか?」
一瞬で、目が輝く。
「いいんですか?でも、せっかくの2人の時間…」
少し、顔が赤らむ。
「構わないよ。和樹も誘いなさい」
「はーい」
夕方、18時を回る頃。
「先輩、お誘い頂き、ありがとうございます」
そう言うのは、麻那の双子の弟 遠野和樹。
同じ風紀警備部隊 資料班に所属している。
「そう、固くなるなよ。大したもの作れないがな」
家に着くと、明かりが付いていない。
「真っ暗ですね」
「まだ、帰ってないんだな。飯作っている間に帰ってくるだろ。中に入ろうか」
「はーい!」
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