身体検査

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身体検査

 私の心配を裏切るように。  流れ作業のようだった。  動きに(よど)みがない。  私の体をつぶさに調べ上げていった。  全身をくまなく。    色んな角度から全身を写真に撮られ、  皮膚を触られて、  胸や尻の弾力を確かめられる。  事務的な仕草からか、不思議と嫌な感じはしなかった。  『顔が整ってる男は、指も綺麗なんだ…』そんなことを思う余裕さえあった。  「では、道具の方を調べますね」男は言った。  『え?何、道具って…バイブとか使うの?』  おもむろに、男は正面に立ち私の目を見据えた。  澄んだ目をしている、ただその目の中には光は無かった。    グイっとに指が2本入ってきた。  何かを確かめるように指の腹が一周するのが分かる。  『濡れてないからキツイ』  何度も指を出し入れされて段々と愛液が分泌されてきた、  指の動きに合わせて、いやらしい音がし始めた。  『道具って私の中のことだったんだ』    「中々良い道具をお持ちですね」  「これなら、お(やかた)様もご満足するでしょう」  『やっぱ、ラスボスは(じじい)か…』  私は裸のままで布団のに入って待つように言われた。            
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