布団の中で

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布団の中で

 ふかふかの布団の中で、私は至福を味わっていた。  『うん~ん』  『しあわせ~』  『早く来いラスボス、さっさと済ませて眠るんだぁ…』             ・             ・             ・             ・             ・             ・             ・             ・  「ちゅんちゅん」  小鳥の(さえず)り。  もうちょっと寝かして欲しい、だって色々あって昨日は疲れたのだから。  ふすまは開け放たれたままだった。  目を凝らすと、朝食の用意ができているようだ。  そうとなれば話は違う。    私は脚のついたお膳の前にかしこまった。  箸を両手で挟み、  「いっただきま~す」  料理はいかにも日本の朝食然としていて、美味しかった。  私は肉料理が苦手だ、やっぱり日本人は魚を食べるべきだと思う。  味噌汁も好きだ、なんだか私の好みを押さえた料理だ、味噌は合わせ味噌だった。  一通り食べ終わった後に、私は制服に袖を通す。  よく探したのだが、何故か下着は見つからなかったが、あまり気にも留めなかった。  俗に言うコレが、ゲームで言うところのHP全回復した勇者の感覚か?   私は颯爽と料亭を後にした。    ただ、なんか、大事なことを忘れているような気がしてならなかった。  一抹の不安。    まっいいか、私の血液型はB型だ!
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