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布団の中で
ふかふかの布団の中で、私は至福を味わっていた。
『うん~ん』
『しあわせ~』
『早く来いラスボス、さっさと済ませて眠るんだぁ…』
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「ちゅんちゅん」
小鳥の囀り。
もうちょっと寝かして欲しい、だって色々あって昨日は疲れたのだから。
ふすまは開け放たれたままだった。
目を凝らすと、朝食の用意ができているようだ。
そうとなれば話は違う。
私は脚のついたお膳の前にかしこまった。
箸を両手で挟み、
「いっただきま~す」
料理はいかにも日本の朝食然としていて、美味しかった。
私は肉料理が苦手だ、やっぱり日本人は魚を食べるべきだと思う。
味噌汁も好きだ、なんだか私の好みを押さえた料理だ、味噌は合わせ味噌だった。
一通り食べ終わった後に、私は制服に袖を通す。
よく探したのだが、何故か下着は見つからなかったが、あまり気にも留めなかった。
俗に言うコレが、ゲームで言うところのHP全回復した勇者の感覚か?
私は颯爽と料亭を後にした。
ただ、なんか、大事なことを忘れているような気がしてならなかった。
一抹の不安。
まっいいか、私の血液型はB型だ!
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