女子高生のスカートは短く

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女子高生のスカートは短く

 家に着くと、  クズ母は酔っていた。  珍しく上機嫌で。  ”ウリ”のお金を渡すと、満面の笑みを…。     「アリサ、ちょっと」  私は無言で振り向く、  「スカート、もっと短くしてごらん」  私はスカートを少しずり上げた。  「そうじゃないんだなぁ」  母は私を抱くように近づき  スカートのウエストを折り込んだ。  「これでいい、見えそうで見えないのが良いんだ」  クズ母は私をもっと抱き寄せて、  「女は男を惑わしてナンボだからな」  『お母さんが優しい』  『お母さん、お酒臭いよ』  『でも、優しくされるのは嫌いじゃない』  私は(しばら)くなすがままにされていた。    私は短いスカートはあまり好きじゃない、  髪の毛をブリーチするの、はもっての外だ。  爪を延ばすのも不潔で嫌だ。  でも、母は私をヤンキーにしたがる。    優しい母子の妄想にふけっていると、    クズ母は口を開いた。  「これから、出かけよう」  「女子高生を定期的に抱けるならいくらでも出すって上客がいるんだ」  『え?』  「今から、会いに行こう」  「面接したいんだって」  私は、現実に引き戻されて、気が滅入った。  クズはやっぱりクズだ  「親孝行してくれよアリサ」  平然とクズ母は言ってのけた…      
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