12人が本棚に入れています
本棚に追加
セーラー服で料亭に
通された部屋は広かった。奥にふすまがある。
食事も出てきたが、食欲はなかった。
母も料理には手をつけずに、タバコを吸っていた。
一本勧められた。
私もタバコを吸った。
暫くすると身なりのちゃんとした若い男が、やってきた。
「お母様は今日はここでお帰りください」と、母に厚い封筒を渡した。
母は無言でうなずいた後、私に囁やいた。
「アリサ気合入れろよ、ぜってー失敗するんじゃねーぞ!」
気を利かせたつもりか、母はタバコを置いて行った。
もう一本火をつけた私は、正座して丈の短くなったスカートからのぞく自分の白い太ももを見ていた。
クズ母の気配が消えた。
最初のコメントを投稿しよう!