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第四十話 入りびたりの毎日デス
父さんに頼んで松ば杖を作ってもらいました、もう動きたくてうずうずしていたので、すぐに飛んできたんです。
鍛冶屋も人が増えました、大きな橋は叔父さんの力なくしてはできませんでしたから、石の橋?そんなの古い古い、まあ頑丈さではかなわないだろうけど、今は簡易で十分ですから。
「チャーム、毎日ここに来てるけどいいのか?」
「うん、私はいいの、邪魔になってない?」
「ううん、俺は歓迎するぞ」
「おれもだ」
「ありがと、ジャスター、アスター」
私はここで植物を集めるのと、弟のアレンぐらいの小さな子たちを集め、ポプリを作っているんです。トイレに置いたり、家の中に置いたり、この香りは女の子なら好きですからね。それに虫除けにもなるのでいいんです。ラベンダーは茎を長めに切って、茎で花をまとめたりします、編み物みたいで楽しいです。金木犀は紙の袋に入れているだけです、それだけでいい匂いです。売れてます、小銭十分稼げます。
私はカミーラさんになぜ医療の知識があるのか聞きました。
亡くなった旦那さんがここにくる貧しい人たちを見ていたんだそうです。それで覚えたそうです。
「いい旦那様だったんですね」
「私にはもったいない人だったよ」
もしかして旦那さんも私と同じで異世界者だったかもしれません・・・。
母さんたちのほうは、若い男女に山に行ってもらい、畑や、山の恵みを取ってもらっています。秋なので人出はいくらでもほしいのでありがたいです。
なんせ皆さん真面目です、だから素直に聞いてくれるから何事もうまくいくんでしょうね、口ばっかりだと前に進むのも進みませんからね。
今年の冬は、いつもよりも忙しくなりそうです。
食事時も大騒ぎです。ここは温泉場の隣にできたある施設です。
「ほら、ちゃんと並んだ、並んだ」
「父ちゃん、これうめー」
「母ちゃん、甘いのだよ、こんな甘いの初めて食べるよ」
食事時は人数が多いので、温泉の食堂はみんな同じものです。それとセルフサービスです、自分でいろいろしなければなりません。
夜、お酒はありますが、一人いっぱいまで、酔って何かしたら元もこうもありませんからね。
「食材は足りてますか?」
「ああ大丈夫だ」
「食器のほうは割れてるのは引き取ります」
「まだ平気だよ」
「ほう、こりゃ盛況だな」そこに現れた村長さんは腰に手を当てぐるりと見まわしました。
「村長さんもちゃんとお金出してくれよー」
「わかってるよー、みんなうまいか!」
はーい、という返事です、よかったです。
そして十二月、ちょっと早いうちに家族が山から下りてきました、年が明ければ王様がやってきます。その手伝いもあるので、メリーの家族も、コリンたちも山を下りてきました。
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