第四話

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「星花がよかったら……これからも今日みたいに路上ライブの準備手伝ってくれないかな?」  いきなり何を言い出すのかとびっくりした。でも、和哉は真剣な顔で私を見ていた。 「あっ! もちろんタダでとは言わないから! 少ないけど少しはお金出せるし」 「お、お金はいらないから……邪魔じゃなければこれからも手伝っていいかな?」  私がそう言うと、和哉はにっこりと大きな笑顔を作る。断る理由なんてなかった。和哉の手伝いを出来ることが嬉しかった。 「もちろん! 大歓迎! 慎二も星花のこと気に入ってたし」  純粋にライブの手伝いは楽しかった。和哉たちのライブを見るのも、その後飲み行ったのも……全部全部楽しかった。  こんな時間がずっと続けばいいなとこの時は思っていた。  思ってしまった。  この時の自分に言ってやりたい。  お前の居場所なんてどこにもないと。
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