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「あ、そうだ。一緒に飲みにでも行く?」
そう和哉が私に言う。二人はいつも今日の反省会として飲みにいくのが決まりらしい。
「反省会なんて、私邪魔じゃない?」
「大丈夫だって! 反省会って言っても名ばかりの飲み会だから!」
和哉の言葉に甘えて私は二人についていくことにした。そのまま居酒屋へ向かう。
「今更の確認なんだけど星花ってお酒飲める年齢だよね?」
「飲める年齢だけど弱くて飲めない」
「え? 飲める年齢なんだ!」
慎二さんが私を見てびっくりしている。童顔だからたまに未成年に見られることもあるが、一応私は成人している。
「慎二、さすがにそれはないだろ」
和哉が慎二さんに呆れたように言う。
「いや、だってめちゃくちゃ若く見えるし!」
「もしも未成年だったら俺捕まるぞ」
和哉の言葉を聞いて確かになと思ってしまった。
結局二人はビールを頼み、私はオレンジジュースを頼んだ。
「今日もお疲れ様でーす!カンパーイ!」
慎二さんが音頭をとり、乾杯をする。
「まじで路上ライブの終わりのこの一杯が堪らないんだよな!」
「そうだよな!」
二人は本当に美味しそうにビールを飲む。その姿を見ているだけで、こっちも気分が良くなるくらいだった。
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