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一九九九年、七の月
空から恐怖の大王が降ってくるだろう
アンゴルモワの大王を復活させるために
その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配するだろう
(五島 勉「ノストラダムスの大予言」より)
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ぼくがこの予言詩と出会ったのは、小学三年生の時。その時点で既に一九九九年は二年後だった。ぼくにそれを教えてくれたのが、一番の友だちのツトムだ。彼はとても勉強ができて、大人が読むようなむずかしい本も読むことができる。そして彼はある日、お父さんの部屋の本棚に「ノストラダムスの大予言」という古い本があるのを見つけ、それを読んだ。そして……ものすごいショックを受けたらしい。
「ヒロシ、あと二年で、人類は滅亡するんだってさ……」
ツトムは真っ青な顔で、ぼくに言った。その時の彼の様子は今でも忘れられない。彼から話を聞いたぼくも、同じようにショックだった。
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