孤独どこ⁈

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孤独どこ⁈

寂しい瞳が映る カクテルグラス やめとけよ 俺は 横から奪って ソイツを 一気に 飲み干して 驚く おまえの肩を抱き 強引に 店を飛び出した もっと酔わせて 酔いつぶれたい ふらつきながら おまえは泣いた 酔わせてやるよ 酒じゃない 俺に 酔って酔いつぶれ 得意の回文 考えてみろ おまえの火照る 白肌に この指 吸いつき 俺の魔法をかけてゆく 薔薇色に妖しく震える粘膜は 少女のような真新しさで 俺の時計はトキメキ狂う 寂しいの おまえの赤い唇の動き 俺の唇で塞がれたかったんだろう 痛いほど絡みついてくるのは 待ちわびた月日の重さか 急に目覚めた恋の火種か 迷わずに おまえの熱を放射して 俺のミルキーウェイに溺れてくれ 無限に広がる宇宙の暗闇さえ 二人が擦れて燃える火で 極彩色のプリズム映して もう俺の前で孤独とは言わせない 甘く汗まみれの孤独がどこにある 喜びの涙は いくら流しても 心は優しく白く洗われて 孤独の影さえ消えていく ※『孤独どこ?』は酷似さんの回文です!
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