あの夏

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 その日の夕飯時、おじさんは再び今日の様子を尋ねてきた。僕はありのままのことを話した。おじさんはけんたのことは知らなかったが、洞穴の話になると血相を変えて怒った。 「あそこは思った以上に深くて危険なんだ。絶対に子供だけで入っちゃいかん!」  優しいおじさんのあまりの豹変っぷりに僕はたじろぎ、言われるがままに洞穴に近寄らないと誓いを立てさせられた。
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