5人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「じゃあ私も変身するわ」
そう言うとさおりんは眼鏡を外し、ビーチでよく見かける縦長の1人用ポータブルテントを組み立てて、
「覗いたらぶっ飛ばす」
と言って中に入っていった。
「へーんしん、キョピ」
と叫ぶ声がして何故かピンク色のメイド服を着たさおりんが出てきた。前回同様、やっぱり胸が大きくなってるぞ。
「お待たせっ、正義のヒロインさおりんよっ、キョピ」
お約束を守って、ずっと待ってくれていた怪人が立ち上がった。
「ふはははは、俺は悪の秘密結…」
「さおりんミサイル、発射~!」
え?ミサイル?いきなり?
なんということだ!大きくなっていたさおりんの胸からミサイルが飛び出した。これじゃまるでマジンガーZに出てくるアフロダイAの光子力ミサイルじゃないか。
ひょろひょろと飛ぶミサイルを怪人は余裕で避けた。
「ふはははは、そんなへなちょこ兵器で俺が倒せると思ったかあ」
そのままミサイルはひょろひょろと飛び続け採石途中の石切場に当たった。
テュンッ
とてつもなく高周波の音がした。
なん、だと。普通の爆発音はドッカーンだろ。
最初のコメントを投稿しよう!