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「何故、わかるのですか?」
水樹さんが不思議そうに質問してきたので僕は、
「僕にもよくわからないのです。
僕は幼い頃から人の考えていることが分かったり、人の未来を予知したりすることができるのです。」
と正直に答えた。
さらに僕は、
「僕ができることは、水樹さんの未来を予知してお伝えすることだけです。
初回は無料となっていまして、今後1週間に水樹さんの身の回りで起きる出来事を紙に書いてお渡しします。」
と説明した。
水樹さんは半信半疑のようだったが僕は続けて、
「それでは、水樹さんの未来を見させていただいてもよろしいですか?」
と聞くと水樹さんは、
「はい、よろしくお願いします。」
と言って、頷いて了承してくれた。
さっそく僕は、今後1週間に水樹さんの身の回りで起きる出来事を予知した。
そして予知した内容を紙に書いて封筒に入れて水樹さんに手渡した。
「今後1週間に水樹さんの身の回りで起きる出来事を紙に書いて、この封筒に入れて封をしました。
この封筒の中は、1週間後の土曜日まで、決して見ないようにしてください。
内容を見てしまうと自分の行動を変えてしまうので、僕の未来予知が正しいものかどうか判断できなくなります。
今回は、僕の未来予知能力を試してみていただくのが目的です。」
僕が説明すると、
「はい、わかりました。」
と水樹さんはその封筒を受け取って、ショルダーバックの中に入れた。
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