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「だいじょうぶさ。今のは住民の百分の一にも満たないよ。この惑星には先住民がうじゃうじゃいるから。殺したりないぐらいだ」  パパは陽気な声で答え、鼻歌を歌いながら次々と町を強襲していく。単調な作業なように見えて、実はパパは正確に発電所や兵器工場などの重要施設だけを狙っていたのをあとで知った。  ママはといえば、火の海の中を逃げ惑う住民をモニター画面で確認しながら、獲物をピックアップしていく。 「これとこれと、これね」  ママの指示に従い、パパは男たちを捕獲する。どれもこれもなかなかの男だった。  ここの住民たちは僕たちとよく似ていた。おそらくかっこよさの基準というのも同じだろう。なぜならママが身をくねらせながら、次々と彼らを汚辱しているのが、その証拠だ。  男たちは顔を真っ赤にし、目には涙を浮かべ、許しを乞うている状態だった。  ママはかっこいい男を辱めるのが大好きだ。ちょっとどころかぜんぜんついていけない趣味だから、あまり表沙汰にはしないけど。 「ママ、かわいそうだよ」
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