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見た目が似ているものだから、その情景は僕にとっては刺激が強すぎた。とてもじゃないが、直視できるものじゃない。思わず目をそむけたくなる。
「ああー!」
絶叫としかいいようがない声が船内を駆け巡る。
ママはそれをBGMかのように楽しみ、うひふうひふと気色悪い笑い声をだしていた。
そして充分堪能したのち、男たちを船からゴミのように投げ捨ててしまった。
一方の男たちは、肉体と精神に刻まれた戦慄すべき体験を言い伝えていくことだろう。それは伝聞という形で広がり、やがて侵略者に対する恐怖を形成するに違いない。
「もう帰りましょ」
と吐き捨て、ママは指についた真っ赤な血をぺろりとなめた。
「そうだな。ほぼ侵略も終わったし」
先住民は抵抗する意思をなくしたのか、攻撃する素振りを見せなくなった。
「え、もう?」
「歴然とした力の差に、戦意を喪失したらしい。こちらとしてはそのほうが資金が浮くから助かるよ。さ、帰るぞ」
「なんだか一瞬だったね」
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