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 期待していたものと違い、僕は拍子抜けした。侵略って、もっと手に汗握るものかと思っていたけど、案外あっさりしている。 「そうだね。でも、長引かせるとお互い消耗するだけだから、これでいいんだよ。会社員がする侵略ってのは、スピーディにやらなくちゃいけないのさ」  パパは冷静な口調で、仕事の流儀的なものを語った。  ビジネスマンみたい。僕は改めてパパを見直した。
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