「サロメ」を上演したいわたしたち

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◇◇◇  ユダヤ王のエロドは、実の兄を殺し、兄の妻と結婚しました。妻には連れ子のサロメがいました。  ある晩、宴会の席で、エロドは年頃のサロメをいやらしい目で見ます。  義理の父親の目を逃れて外へ出たサロメは、牢に入れられた預言者ヨカナーンに一目ぼれしますが、相手にされません。  そこへやってきたエロドに命じられて、サロメは踊りを踊ることになります。踊れば、サロメの望むものはなんでも与える、という約束です。  踊り終わったサロメは、ヨカナーンの首を望みます。  サロメのもとに、銀の皿に載せられたヨカナーンの首が届けられました。彼女はヨカナーンの口に口づけをします。  恐ろしくなったエロドは、サロメを殺すよう、兵士に命令したのでした。 ◇◇◇ 「……と、こんなところでいかがでしょう? 内容は把握しているつもりです」 「うん、わかってるじゃない。で、これのどこが高校演劇コンクールにふさわしいんだ?」
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