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7.二人で
俺は孝也の前で、全裸になっていた。
孝也が、俺の体を見て、ごくりと唾を飲む。大きな手でペニスを握り込まれ、思わず声が出た。
「あ、たかや⋯⋯ぁあんっ!!」
触れられただけで、白いものが出た。他人にさわられるのが、こんなに気持ちがいいなんて。
「みちる、かわいい」
「⋯⋯たかやぁ」
孝也の手が、俺と孝也のペニスをひとまとめにして、上下に扱いた。
「あ⋯⋯あぁんっ」
「みちる、みちるっ!!」
「…あ!い、イっちゃうっ」
「ん!一緒に⋯⋯」
擦られる感触が、たまらなく気持ちが良かった。ペニスが擦れあって、まるで一つのもののように蕩けていた。
ペニスの先に熱いものが溢れる。
二人で同時に、白濁を吹き上げた。
荒く息をついて、抱きしめあう。
どんな顔をしていいかわからなくて、目を反らした。
太腿に、ぐり、と硬いものがあたった。
俺を抱きしめている孝也のものだ。
さっきと変わらないぐらい大きく、硬く張りつめていた。
「え⋯⋯え?」
目を丸くすると。
「お前でなら、何回でも抜ける」
「は!?」
俺の顔は、真っ赤だった。
孝也はそんな俺を見て、にっこりと笑った。
居間のローテーブルにノートを広げて、書きかけのページをめくる。
孝也が破いたページは、テープで止めた。
背中越しに覗こうとする顔をぺしん!と叩く。
すると、その手の平を取って、ちゅ!とキスをしてきた。
睨みつけると、孝也は気にする様子もない。
にこにこと俺を眺める、その顔に。
口惜しまぎれの、キスをした。
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