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なんで、そんな事をしたのか訊いたら、少しでも早くわたしが寝られるためにだって。あのLIMEのGoodnightは、如月が実施した呪いが発動したから、わたしにもう寝ていいよという純粋な意味だったらしい。疑った自分が恥ずかしい。わたしは、こんなにも如月に愛されているのに。もう二度と疑わないから。
あ、そういえば、
「ねえ、わたしの呪いの反動を解放するために如月が呪いをしたんだから、今度は如月に呪いの反動が行っちゃうよね」
「それはもう大丈夫なんだ」
どういうことだろう。
だって、如月が呪いを告知したって言ったよね。もしかして、如月ってすでに、
「悪魔と賭けをしたんだ」
「賭け?」
「うん、この前、悪魔と会った時に賭けを持ちかけたんだ。真呪教の教祖、結城ラロに呪いを失敗させたら、僕への呪いの反動を無くしてくれってね」
「それって、わたしが席を外した時の話?」
「そうだよ。呪いを失敗した時のペナルティを確認した時についでにね」
やっぱりスゴいな如月は。わたしの運命の人はもはや無敵なのね。わたしも早く悪魔と契約をして、如月の力になれるようにならなくちゃ。もうラロお祖父ちゃんはいないし、わたし達の時代だ。ラロお祖父ちゃん、いろいろとありがと。十分、役に立ってくれたよ。
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