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翌朝、休日なのにいつも通りの6時に目が覚める。
もう、体が覚えてしまっているのだろう。
そのおかげで、職場に遅刻するようなことはないから、これはこれで良い習慣かもしれない。
横を見ると、妻が微かな寝息を立てて眠っている。
妻のほうは仕事だから、かわいそうだけど起こさなくては。
「かなー、起きてー」
カーテンを開け、爽やかな朝の光がベッドに届く。
その夏の光は、教えてくれる。
気持ち良さそうに、手を伸ばして眠っている妻のことを。
左手薬指の爪には、僕よりも多い3本の黒い線がくっきりと伸びていた。
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