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そして、それから一週間私は自分の勉強机に何か置いてあることに気づき、ベッドから立ち上がり、手にとってみると、親から見せられた病院のパンフレットだった。
その時は気づかなかったが、何やら、小さな茶色いスケッチブックも一緒に挟まっていた。
私は、開いてみると、そこにはそこの病院の先生からのメッセージだった。
風夏ちゃんへ
まだ、会ったことないけど、風夏ちゃんの現状をお母様から話は聞いています。
辛い環境だったけど、でも、これだけは言わせてください。
よくここまで頑張ってきましたね。
だから、ここからは、私たちと一緒踏み出して行きませんか?
少しの一歩が、風夏ちゃんの力になれるようにサポートしていくので、次の未来の為に、私たちに手伝わせてくれませんか?
近藤早苗
私は、その言葉に瞳に涙が溢れた。
そして、次ページから何やら分厚くなっていたので、恐る恐るめくると、そこには、病院に入院している子達写真が沢山貼ってあった。どこの子も元気そうで、普通の子のように見え、こんな子達も病院で入院しているのだと、驚いた。
「先生の言葉を信じてもいいのかな…。」
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