1,終わりと始まり

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私は、まだ不安がいっぱいだったが、でも、このままは嫌だという気持ちが強かった。 それ以上に、もうこんな事で負けたくない自分でありたいを思うようになり、私は母親のいる、ロビーへと向かった。 「お父さん、お母さん、この前はごめんなさい。私、入院するよ。やっぱりこのままは嫌だし、それにいつまでもお母さんたちに迷惑かけらんないし…、!?」 お母さんは、椅子から立ち上がり、私を強く抱きしめた。 「ちょ…、お母さん!?」 「良かったよ…、風夏…。」 お母さんの手は、震えていて、瞳には涙を浮かべていた。 お母さんの目の下にクマができていることに気づき、私が心配かけたせいで、あまり寝れてないことに気づいた。 そして私は、そこでようやく気づいた。 私を心配してくれる人がいたのに、1人で勝手に抱え込んで、親にも心配させちゃって…。 私は、お母さんにつられて泣いてしまった。 「心配かけてごめんなさい。」 それは、こんな思いで泣くのは今日で最後と心のそこから深く思い、そして、ここからまた1から始めていけばいい。 人は、変わろうと思った瞬間から、何度でもやり直すことができるのだから。
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