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「てか、次いつくんだよ」
「は?」
「は、じゃねぇよ! 来るのわかってねぇと今日みたいに寝てたら困んだろ。それに、男なんだからいろいろと準備があるんだよ」
「そんな事、俺が知ったことか。毎日ちゃんと準備しておけ。それがお前の仕事だ」
「はぁぁ? なんだよ。てめぇ、何様だっつの」
こっちは奴隷制度なんてない世界で生きてたんだ。そこいらの奴隷と同じようにヘコヘコすると思ったら大違いだ。
「・・・・・・俺様だ」
はっきりと毅然とした態度で言い返され唖然とする。なんなんだ、ほんと。
そりゃあきっと、奴隷一人にこれだけの部屋を用意できて、人間一人買えるなんてよほどの金持ちなんだろうが。金持ってたら偉いのかよ。
「わかったら、その生意気な態度も改めるんだな」
ルカはそう言い残してさっさと出て行ってしまった。最低最悪、劣悪人野郎だ。顔がいいからって許されると思うなよ。あいつがあの態度なら、俺だって考えがある。絶対に、下手になんか出てやるもんか。
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