第七話『疑心』

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 目が覚めるとすぐに時計を確認する。時刻は六時、まだ早朝だがたっぷりと眠ったようだ。シャワーを浴びてサッパリとしてから、昨日の戦利品チェックを始めることにする。まだ靄がかかったような感じのする頭を覚醒させるためにコーヒーの準備をする。豆にこだわりなんてないので、マグカップにセットしたドリップバッグに電気ケトルで沸かしたお湯を注ぐだけだ。  財布は全体がイエローの派手な長財布だった。表面には使用感がなく、よほど丁寧に使用していたのかあるいは使い始めたばかりだったのか、見た目からは判断が難しかった。素材はヘビかワニのようなとにかく革製だ。金運をあげようとしていたのか、だとしたら一切効果がないことになる。風水なんてクソ食らえだ。ざまあみろ。  ジッパーをスライドさせて中身を確認しようとした。その時だった。  ピンポーン  インターホンの呼び出し音が部屋に響いた。
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