あの少女は

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 それを思い出したのは六歳の時、もうすぐ小学生になるという頃だった。その感覚を知っていると思った。そこから、ぽろ、ぽろと思い出していった。ずっとこの名前だったこと、母親も父親も同じであること、この街に暮らしていたこと。転生、ということなのだろう。その中でもたまに見た、逆行転生というやつ。まあもう一度自分に生まれなおしただけのようだから特に知識で無双できるわけでもないし特に意味はないだろう。まあさいごの記憶は高校生くらいだからもしかしたら勉強はできる方になっているかもしれない。前はそんなにできる方ではなかったけれど、さすがに高校生くらいから見たら小学生の勉強ができないわけはないだろう。
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