Sweets

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Sweets

ホテルの一室でうつ伏せに横たわる小柄な女性。 タオルを一枚巻いてるだけの身体からは細い脚が伸びている。 丸出しの太腿とタオルで隠されているそこの、ギリギリの線に欲情する。 手のひらを伸ばすと形の良いお尻が片手で掴めそうだ。 その間に体重を掛けて押し入っていく。 この前に既に交わってたから、それ程抵抗なく僕達は繋がる。 「ん………」 気持ち良さそうな甘い声。 だけどこんな小さな所が無理矢理広がっていく様を見てると、何だか犯罪的な事をしてる気分になる。 「そこ、気持ちいい……」 「後ろからが好き?」 「ふふ、流石に逸巳さんのは、少し辛いもん」 「──あ」 彼女が好きと言うそこを責めると息が少しずつ荒くなる。 「ん、ん…、ふ………」 はだけたタオルから覗く白い背中に舌を這わせる。 お菓子みたいな人だと思う。 ふわふわのスポンジとかクリームとか、あの辺。 だから僕は甘く噛んだりぺろりと舐めたりして味わう。 彼女は浅く息をしながらもくすくすと笑っていた。 正直こういうの、最初はどうかなと思ったけど、何だかんだ言いながらあれから僕達はたまにこうする仲になっている。 *********************** 瑞稀さんと昔関係があったと聞いていた美和さんと再会したのは、彼女が暴漢におそわ…もとい襲っていた所だった。 夜分、遠目でいかにもな男が周りを気にしながら彼女に飛びつきそうな勢いで近付いた時、彼女はぐるりと振り向くとバッグを回転させて男の頭を殴り、体を半回転させて脇腹に蹴りを入れた。 助けに入ろうと思い完全に出遅れて呆気に取られていた僕に気付いた彼女は、何年ぶりかに一度会っただけの僕が誰だか分かったようだ。 「あれ、あなた確か、瑞稀くんの?」 僕は咄嗟に逃げようとしたがオロオロしてるうちに捕まってしまったのだ。 そしてその日のうちに男女の関係を持った。 ややこしそうな事には首を突っ込みたくなかったんだけど。 むしろ僕の方が彼女をしっかり覚えてた位だし、確かに魅力的な人だ。 でもなんというか……逞しすぎる。 「あたしみたいな見掛けの女は舐められるからねえ」 美和さんは気の強そうな目でくん、と顎を逸らして僕を見上げた。 彼女の頭の位置は身長186cmの僕の胸の下位。 実際彼女は何でも人一倍バリバリこなす。 初日のアレを聞くと、護身術を習っていたらしい。 でも、護身術ってあんなんだっけ? とはいえあの反射神経といいバランスといい、運動神経が余程良いのだろう。 職業はエンジニアだと言う。 勿体無い話だ。 そして、ベッドでは甘くいやらしい彼女。 これを断るのは正直キツい。 「なんで僕を誘ったの?」 ぐしゃぐしゃになったシーツの上で絡み合いながら美和に聞いた。 「強い男しか興味無いのよ、あたし」 彼女の性器、僕の指を柔らかく包むそれは濡れてきゅう、と吸い付く。 「僕は別に強くない。 多少鍛えてはいるけど」 彼女の膝が頼りなく震えている。 目の前の小さな胸の先を乳房ごと口に含む。 「それは逸巳さんの…価値観」 先が固くなってきた。 唇で、舌で吸う。 「強いっていうなら瑞稀さんとか、…ん、」 彼女が僕の口を塞ぐ。 そしてまた、透明な液が溢れてこんなになってる。 「他の男の話なんてするから醒めた」 なんでこの人、いつも言葉と真逆なんだろう? 熱く粟立っている肌。 「……ごめん」 胸の先が赤くなって光っている。 可愛いと思う。 「強さにも色々あるのよ」 膝立ちになっている彼女をベッドボードに座らせて、足の間に舌を伸ばす。 柔らかい恥骨をくにくに愛撫しながら甘い蜜を味わう。 「ふうん?」 舌先に小さく敏感な部分が当たり、そこを小突くように舐める。 彼女はここがとても好きみたいだ。 「もう、来て」 彼女が僕の肩に手をつく。 爪がくすぐったい。 「うーん?」 また逆の事を言ってるのだろうか。 堅くなってるけど、これ。 「ぁ、嫌、焦らさないで…」 また溢れてきている。 やっぱり逆らしい。 「優しくして」 でも、僕はあんまり乱暴なのは好きじゃないんだけどな。 「分かったよ」 四つん這いにした彼女に深く挿入った。 「─────あん! だ、ダメ」 逃げようとする腰を掴んで強く擦る。 中で締めてるそれはとてもきつく僕を離そうとしない。 「美和さんってやらしいなあ」 うねるように動いてる。 これ、いってるのかな。 今度は僕が食べられてるみたいだ。 「ぁ、もう、…ぁっ、、いや、ぁ!」 どこも熱く、とろりと蕩けている。 そしてその頃には僕にも彼女の逆を考える余裕が無くなっている。 甘いお菓子みたいな人。
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