7人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「おいしい。この激辛加減」
「それはデスソースの味だろうが!」
「いやいや、このほんのり鼻に抜けるスパイスの香りはお兄の味だよ」
「俺のカレーがほんのりに降格してるじゃないか!」
そうだった。妹はなんにでもデスソースをぶっかけるし、カレーとなればなんでも混ぜるド変態だった。スパイスのきいたカレーに悪戦苦闘している母をしり目に、デスソースカレーをあっという間に食べ切った妹はお代わりをする。
次によそったカレーには納豆と卵を乗せて、そこまでならわかるがなぜか苺ジャムを追加する。この変態め。
二杯目のカレーをおいしそうに食べ切り、三杯目四杯目と、トッピングを変えながらララはおいしそうに食べていた。謎のトッピングセンスと異次元胃袋を持つ者、それがララである。
「あ……」
さらなるお代わりをしようと鍋の前に立ったララが固まった。
「どうした」
最初のコメントを投稿しよう!