四回目のあとがき

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四回目のあとがき

 こんにちは、ここではお久しぶりです、吉井です。  お元気でしたか?  私はそれなりにやっています。  現代語訳四回目の今年はそう、自分をじっくり見すえてみました。  汎用人型決戦思春期壱〇号機に対し汎用人型決戦思春期四〇号機の自分をまともにぶつけたんだ。  痛かったが納得いきました。  性別が違うから、とか、時代が、とか、そう云うのいっさいなしに『私』が藤村さんを変換してみたんですね。  いかがでしょう?  うんあいかわらずなってない、ですと?  手厳しいですな、しかし何かは感じましたでしょう、それをなんとなく頭のかたすみに置いておいたら、何かがあるかもしれません。  二〇二三年はどんな壱年でしたか?  私はまた何歩か進みました。  これをやってみよう、と、挑戦するヤル気がよく出て、成功しても失敗しても良い経験をした、と、前向きにてくてく一歩一歩できるようになりました。  ネガティブになっているときはちょっとした失敗に対しても、買ったばかりで夢いっぱいな可愛いコスメ落として割ったレベルの絶望を感じますが、本読んだり瞑想したり食べたり寝たりすりゃなんとかもとにもどれます。  夫もイイ顔で言ってくれるんス。  本当に成長したよね、と。  よろこんでくれる。  私自身もうれしい。  社会参加の練習のためのデイケアにもちょいちょい参加できる回数が増えていて、対人関係が楽しくなってもいます。  人生にそこそこの影を落とす相貌失認の解読もおいおい。  顔、て認識はできても識別が難しいのよね、とここんとこで気づいたんだ。  自分の顔すら、パーツが小さめで大陸系アジアンな顔立ち、て認識できたの約四〇年を生きただいぶ最近です。  あ、ただあれ、のろけるようですが夫の顔だけはかなりわかるんですよ。  パーツが大きめの南国系な造りで、目がやさしくて象さんみたいで、男前に可愛い。  自分のエゴ抜きに他人のことが考えられる中身も好きなんだ。  この世にひとりだけのヒト。  みんなそうだ。  自分はこの世を、私、と云う光りで照らすためにここに降りてきた。  世界をあかるくする希望のかけらとして、混沌をいくらかでも癒す将来を夢見て産まれ、必死こいてそっちへむかい生きている。  何を綺麗ごとぬかすかお前、なんてツッコみが聞こえるようなことを申してますね、自覚してます。  が、平和と戦争と云う両極端な無茶が実在するように、綺麗ごとだって存在せずに何が世界か、と思うのですな。  悪いことがあるなら、良いことだってありますよね。  雨が降って憂鬱になったって、雨水はダムに溜まり生活を助けてくれる。  そんなように。  ここいくらかでは、こんなことにも気づきました。  自分が書いたモノを推敲のため読み返すと、ああ私だなァ、とほのぼのする。  そんで、お前のこと嫌いじゃねェよ、と思える。  これ、成長なようですがまだまだ自分の尻が青いことを痛感できて痛いやらくすぐったいやらキモチいいやら。  今、世界はほんとうに大変ですね。 「この戦いに勝ったら神が再臨してくださる」  ニュースで観て泣くしかなかった、遠い所に居る戦っているヒトの言葉です。  どんな思いで生きてきて、どんな決意で銃を手にしているのか。  私も実銃にふれたことがあります。  今より規制がゆるかった子供時代、自衛隊の駐屯地祭りで、もちろん弾を抜いた自動式拳銃を握る機会があったのです。  銀色をしていたそれはズシ、と重かった。  頑丈な鎖で繋がれて台の上にあったんだ。  まだ右手に生々しい重みが思いだせます。  やだなだめだな、あんなもんふりまわしちゃいけねェな。  それでも私は幻想のなかで生きていられる日本人なら、マジチャカ触ったことあんのよカッコよかったよ、て、うれしいんだけどさ。  おろか。  しめっぽくなってしまいましたね失礼。  さて来年か。  今年生きのびられたから、来年は、対人関係も食べモノも嫌いなモノを嫌いなままじゃなんでいけないのかその答えがチラとでも見えたらいいな。  なんでさ、自殺したくなるほど自分をおいつめたヤツと同じタイプの人間を他と同等にあつかわなきゃいけねんだよ! て、腹が沸いてんですよ、けっこう長いあいだ。  タイプ同じでも違うヒトでしょ? だって?  同じさんが視界にチラとでも入るだけでも、心がものすごい闇に落ちるんですよ!  うー‥‥すみませんまとめきれん、二〇二四年と云う壱年間をやってみて、それからこれこれこうでした! とまとめたく存じます。  あなた様はどう生きますか?  どうぞ息災で、また次の空の下お逢いしましょう。  ありがとうございました、良い壱年を。   かしこ  二〇二三年師走吉日  吉井ヨッシー
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