プロローグ

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プロローグ

 智の神ルーナは、黒髪に漆黒の瞳を持ったエクイテス(騎士)を遣わした。 「俺が〝元の世界〟で学んだ史実がこの帝国にも当て嵌まるのだとしたら、巨大帝国は外圧で滅ぶんじゃない。内部からゆっくりと崩落が始まって瓦解し、消える。豊かな大国が恐るるは、侵略の脅威じゃない。最も恐れなければいけないものはーーー」  神の遣わせし男の言葉は、この国に、私に、何をもたらすのか。 ⁑
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