【1】

2/6
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
ツヨシはいつもそう思いながら、SNSをチェックをした。 ツヨシは、34歳で何処にでもいる派遣社員。ただ友達が誰もいなければ、恋人いない歴=年齢だった。 実家に住んでいて、母親からは溺愛されていたが父親からは小言を言われてばかりだった。 友達もおらず、その理由は性格で今までの人生は否定ばかりされてきて、どうやったら皆が振り向いてくれるのかを考え、苦肉の策が心の底からは何とも思っていないのにおべっかを使うといった手段を選んだ。 そのおかげで、上司からも可愛がられたりSNSでは『ありがとうございます』などとお礼を言われるようになり、ツヨシはすっかり調子にのっていて、同僚や一部の上司や後輩とSNSでも根拠のない話をしたり、上から目線の発言をしたり、正義感を振りかざしていて、またもや同僚や一部の上司や後輩からは嫌われ始めていたが、ツヨシは全く気付いていなかった。 電車で通勤中に、もっと自身の存在を認めてもらいたくてネットサーフィンをしていると、大型コミュニティーサイト・Miu Miuを見つけた。 以前のMiu Miuは招待制だったが、それが原因なのかMiu Miuを運営しているコミュニティサイト会社はすっかり廃れていた。 そこで謎を解きながら物語りを進めていくRPGゲームを開発し、それが大ヒットしたため招待制ではなく誰でも入れるようになっていたため、少しずつMiu Miuにも参加者が増えていった。 ツヨシはニタリと笑いながら、新規登録をした。 ユーザー名は、ローマ字でTSUYOSHIにしてプロフィール画像はとある球団のマスコットキャラクターにした。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!