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必死で声を出さないようにしているのに、早川さんは私の小さな反応を見逃さず弱い場所ばかりを責めてくるの。本当に嫌な人だと思うわ。
「そこ……ダメって……やぁっ、あっ……」
こんなはずじゃなかった。いつものように私が主導権を握っていい様に進めていく予定だったのに……
今、私は自分の下にいる早川さんに完全に主導権を握られてしまっている。
「なあ、俺はアンタの顔を見ながら抱きたいんだけど。体勢変えてもいいか?」
早川さんが体勢を変えようと、私の腰を持ったまま起き上がろうとする。冗談じゃない、私は早川さんが起き上がれないように急いで彼の身体を押し戻す。
「ダメ!それだけは絶対にイヤ!」
貴方には……貴方だけには絶対に感じている時の私の顔なんて見せたくないの!
驚いた様子の早川さんだけど、彼の希望に応えられない理由はどうしても言えなくて……
「このままで、ちゃんと気持ち良くさせるから……お願い。」
小さな声で謝って、彼をよくするためにもう一度私は動き出す。何度か繰り返しているうちに彼も緩やかに腰を動かし始めたけれど、私もその方が良かったから止めはしなかった。
残りの時間は、2人とも無言で……ただ体の求めるままに快感を追うだけだった。
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