え…?溺愛ですか?

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 今、とても早川さんの顔が見たいのに……瞼に乗せられたタオルの所為で、彼を見ることが出来ない。  ねえ……もっと詳しく教えて欲しいの、貴方の考えてること。 「俺は何でも教えてやるほど優しい男じゃない。みぃがちゃんと自分で考えてみろ。」 「何よ、それ。中途半端な事しか教えてくれないなんて、早川さんはやっぱり意地悪だわ。」  こんな風に中途半端に優しくされると、もしかして特別なのかと期待したくなる。だからハッキリと貴方の言動に深い意味はないと言って欲しいのに。  あの頃は小さかった私だって、今はちゃんとした一人の女性なの。こんな態度を取られ続けたら、私だって気持ちが揺らいでしまうかもしれない。 「俺が意地悪なのは昔からだろ?あの頃は、よくみぃを泣かせて周りに怒られてた。」 「……そうだったっけ?」  私の記憶の中の卓ちゃんは優しくて、よく遊んでくれる年の離れた隣のお兄ちゃんだった。最後に会っただけ彼は私に酷い言葉を浴びせて来たけれど。 「ああ、よく泣かせた。それでも次の日になるとみぃは「卓ちゃん、遊ぼ?」って笑っていて……」  懐かしそうに話す早川さん。私は早川さんと7つも年が離れてるから、そこまで詳しくは覚えて無くて……
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