不安……なんです。

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不安……なんです。

 早川さんとの行為が終わって目覚めると、また彼に抱きかかえられてバスルームへ連れていかれる。自分で洗うと何度言っても彼は「俺が洗ってやるから」と、私にスポンジを渡してくれない。  結局、体の隅々まで早川さんに綺麗にされてバスタオルで拭き上げられるの。 「ははっ、昔もこうやってみいを風呂に入れたりしたよな。」 「覚えてないわ、そんな事。それに私はもうそんな小さい子供じゃないから、身体くらい自分で拭けるのだけど?」  おもむろに早川さんの持つタオルに手を伸ばす。すると早川さんも負けじと背伸びしてタオルを取れなくするの。 「貴方もともと背が高いんだから背伸びなんてしないでいいでしょう?ちょっとは背の低い私の事も考えなさいよ!」  そう言いながらピョンピョンと跳ねて見せるが、彼は一向にタオルを渡してくれない。狡いわ、早川さんなんて180センチ近くあるくせに。 「小さな子供じゃないって言ったり、小さいから背伸びするななんて言ったり……みぃは滅茶苦茶でほんとに楽しいな。」  そんな笑顔見せないで、早川さんがそんな顔をするたび胸がキュウっとなるから。お願いだからこれ以上私の心を揺さぶらないでよ。  この気持ちが何なのか、本当は分からないわけじゃない。でも今はまだ知らないふりをしていたいの……
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