持ちかけた、取引。

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「そろそろ始めようか?」  早川さんがチェストにビールの缶を置き、私を手招きする。私はその場で薄手のワンピースを脱ぎ捨て彼の前に立つ。 「私に任せて……?」  驚いた顔をする早川さんをそのまま強引に押し倒して、バスローブの紐を解く。想像していたのよりずっと厚い胸板にそっと唇を這わせていく。  日に焼けた健康的な肌色の身体の隅から隅まで触れて……  早川さんの身体がきちんと反応し、私を欲しがっている事を確認してゆっくりとショーツを脱いだ。 「俺はこういう時は脱がせたいタイプなんだけど……?」 「そうですか、でも今回は諦めてくださいね?」  そっと自分の手で秘部に触れ、ある程度濡れている事を確認すると仰向けのままの早川さんに跨る。彼の欲望に手で触れてそのまま私はゆっくりと腰を下ろす。 「はっ……あ、あっ……んっ。」  想像以上の早川さんの質量に、一瞬息が出来なくなりそうだった。ゆっくりと馴染ませてから腰を動かし始める。 「んっ……早川さん、どうして欲しいですか?今ならお願い聞いてあげますよ。」  上から早川さんを見下ろして、彼に快感を与えているのが自分なのだと思うと気持ちがいいわね。調子に乗って挑発して見ると、早川さんは二ッと口角を上げた。
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