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枯れない百合
夏の避暑地にひっそりと
白い百合が咲いていたの
私たちの秘密の入り口
そっと飾るように
夏が終わると淋しくなるわ
そっとつぶやくあなたの姿が
どこか遠くに見えた夕暮れ
私も感じたよ
夏の終わりの風を
日が落ちて 星が瞬いて
また一日 秋に近づく
秋が来れば 私たち
もう会えなくなってしまうのにね
だからせめて伝えたい
この気持ち 好きだということ
百合の花咲く 木陰の中で
あなたを想うかぎり
この胸の白百合は枯れない
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