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しつこいよ、おばあさん
「こんなところで泣くっていうのは、一つに決まってるんだから。気にすることないじゃないかい?」
おばあさんは、説教臭いことを言って来た。
なんだか、お節介だし、正直、傷口に塩を塗るようなことは、やめてほしいと思った。
「一つに決まってる?」
「そうだよ。あなた、養女だったんでしょ」
おばあさんは、私の心を見透かしているかの様に言った。
「なんで。何で分かるんですか?」
「だって、私も養女だったもの」
おばあさんが、ニッコリと笑った。
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