彼女の傷あと

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高校卒業と同時に、横水 (よこみず すばる)は、青森の会社に就職した。 昴は、何度か青森に来ていた。親戚が青森に居るからだ。 土地には多少なれていた。しかし、高校卒業と同時に地元から離れるのは辛い。 地元の友人や家族。離れるのは誰しもが嫌なはずだ。けど、昴は新しい生活に目を輝かしていた。 昴は、昼の新幹線に乗り青森へ向かった。 友人達に別れを告げて1人さっていく。 青森着くころには、もう夜になっていた。まだ3月の青森。関東とは違い夜はとても寒い。 ストーブがなければ寒さなんてしのげない。 1人暮しを始めるアパートに着いた。 部屋は凍るほど寒く、急いでストーブを着けたが、暖まるのに時間がかかる。 その間にも、先に送った荷物を片付けていく。 近隣の挨拶も済み、荷物を片付けてると、1冊の手帳見つけた。 高校の時の友人との遊びに行く計画や、新入生時代に書いた、友達の特徴などが書かれていた。 そこには元カノのさくらの名前や、嫌いだった女子友の名前も書いてあった。 昴の友人は、なぜか女子が多かった。 その中には今でも仲良しの友達もいる。 昴は、仲良しの友達に連絡をしてその日は寝た。 次の日も荷物の整理で1日使ってしまった。 仲良しの友達からの連絡も来て少しは落ち着いた。  翌日、就職先の会社に着いた。新社会人としての心得や入社挨拶を済ませて、いざ部署配置に! しかし、新人の昴の仕事は雑務が多く仕事にはたどり着けなかった。 雑務を人1倍に早く覚えて、それをやり就業時間外でも、勉強をしていた。 昴が必死になっているのを上司の井上は見ていた。 入社して半年で、昴は重要な仕事をまかされた。 プレゼンも契約も全て成功して、功績を作っていった。 昴は会社でも必要とされる人間になった。 昴の話をどこからか聞いたのか、高校時代の友人、友梨奈(ゆりな)が昴に連絡をしてきた。 「昴、何か会社でうまくいってるみたいじゃん!」 「何で知ってるの?友梨奈がその事を」 「昴が契約した会社、うちの会社なんだよねー。で、神奈川出身の新人の働きぷりが評判になってさ、うちの会社までその噂きたんだよねー。もしかして昴じゃね?ておもってさ」 「それで、その話になったのね」 「そうそう、昴の評判めっちゃいいからさ」 「まぁ、昔の俺は居なくなったんだよ」 「なにカッコつけてんの笑」 「カッコつけてないし。」 「そう言えばそろそろ夏休みだね、こっち帰ってくるの?」 「帰る予定だよ」 「そう、じゃその時遊びに行こうぜ」 「OK」 と言った内容だった。 昴は、夏休みまで働き、帰省して友人の友梨奈と遊んだ。 長期の休みの度に友梨奈と遊び。 月日は、いつの間にか経っていった。
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