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終わり終わる
そして、いつかたどり着く
もしかしたら
もう
私は
それを待ちわびているのかもしれない
終わりの終わり
終わりが終わる
そのときを
私の愛したものや
願ったことや
手に入れたものや
大切な思い出までも全て
初めから無かったかのように
消えてしまう瞬間を
そうして初めて
全てがおさまって
何もかも
どうでも良かったのだとわかって
安堵できる瞬間を
できることなら
そのときは
眩しい光に焼かれるようでありたい
あるいは
底の無い水に
ゆらりと沈むようでありたい
そのさまを
たとえばあなたは
見ていてくれますか
終わりの終わりの最後まで
誰か 見ていてくれますか
次の瞬間には
もう それさえも
どうでも良くなるのだとしても
でも
もしも
あなたの方が早かったならば
私は
少しだけ
それを見ていたい
と
思っていますよ
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