終文―ついぶみ―

最終的には何も無くなる・２

結論：
最終的には何も無くなる

そういうこと。
ただそれだけ。
それで終わり。
それがすべて。

それが世界。

やがて終わり。
すべて終わり。

最終的には何も無くなり、
最終的には何も無くなる。
ただそれだけ。
ただそれだけのことが、
どうしてこんなに、

救いのようでいて、
なぜか悲しくて、

受け入れがたいようで、
それ以外受け入れられないようで、

何もかもがどうでも良くなるのに、
すべてが大切に思えて、

無意味に意味を、
意味に無意味を、
見つけてしまうのはなぜですか。

ねえ、
あなたは、
あなたなら教えてくれますか。

最終的には何も無くなり、
最終的には何も無くなる。
私はそれを、
何と呼べば良いですか。

私はそれを、
どうすれば良いですか。

泣くべきですか。
笑うべきですか。
怒るべきですか。
許すべきですか。

ねえ、
あなたは、
あなたならどうしますか。

最終的には何も無くなり、
最終的には何も無くなる。
あなたがもしもそれへの、
態度を決めかねているのなら、

私と一緒に、
泣いてくれますか。
笑ってくれますか。
怒ってくれますか。
許してくれますか。

そうしてそのすべてを、
解って認めてくれますか。

お願いします。
お願いしますね。
あなたはもう、

私の手を
とれる所にいるのですから。