6人が本棚に入れています
本棚に追加
伊織先生の願いはあっさり叶ってしまい、今日は運動会当日。大人にょた組と学生にょた組に別れてファンと一緒の勝負の日。こんな日はなぜかいつもよく晴れる。そして伊織先生の願いのままに短パン&体操着になった。伊織先生の願いは汗で透ける下着を見たいだったが、女体化してもあんまりブラをつけない俺は良くんや香多くんに無理矢理付けさせられた。
俺、つるぺただから別にいーのにーって言ったらめっちゃ怒られた。
俺たち、にょたチョコ男子のイベントって基本的にファンと距離が近いんだよね。何気に毎回イベントに来てくれる人もいて、そんな人たちとは世間話もする。
「瑠璃くん、ちゃんと勉強してる?いつも元気だけどさぁ」
「俺は元気が取り柄だから、勉強はいーの!」
実際はにょたチョコ男子の魅力を発揮して不正しまくって学業で生き残ってる。アイドルの負をわざわざファンに教えないよ。
そんな世間話をしていると伊織先生の声がマイクを通して会場に響き渡る。
「集まったか猛者ども!今日はガチンコの運動会だ!ファンサービスは一切ないが、丸半日、目当てのにょたチョコ男子との時間を共有できるぞ!勝ったチームにはもちろん賞金を出すが今回は個人戦もありでそれぞれのチーム上位三人には別個賞金を出す!唸れ猛者ども!」
うおぉぉぉぉという唸り声が響くが、にょたチョコ男子のファンってあんまり運動得意そうな人少ないんだよね……。
「運動会は行進に始まり、行進に終わる!これより開会式だ!」
なんか面倒くさい……とか思ったがスイッチ入った伊織先生な何言っても無駄だし、賞金出るなら頑張ろうかなと思う。
とりあえず、それぞれのチームのにょたチョコ男子が先頭を歩き、行進を始める。
最初のコメントを投稿しよう!