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なんか万国旗とか運動会定番の曲『天国と地獄』が流れたり、ほんもの女子と大と徹と親父とアッキー&マッキーがスタッフとして控える本部があったり、参加したファン以外が見学する観覧席まで用意している。
ファンとかは新鮮かも知んないけど学生の俺には、あんまり新鮮味がなくてね……。早く競技に入りたい。
ただやはり規模が大きいから俺の後ろを歩くげたんわくんとかは緊張してるみたい。
「げたんわくん、手足の動き一緒だよ?」
げたんわくんの後ろの香多くんが呟いている。
「いけねっ」
とか、言ったと思ったらドサっと音がする。それと同時に俺のひっぷがいきなり涼しくなる。
「瑠璃くんのひっぷだーー!!」
ファンが浮足立つ。
「瑠璃のひっぷーー!!」
親父が浮足立つ。
「瑠璃くん!早くぱんつあげて!」
香多くんが慌てる。
俺はげたんわくんが転んだときに、俺の短パンとひっぷに手をかけて下げてしまったことに気づき、急いでぱんつと短パンをあげる。顔が真っ赤になっているのが分かった。とんでもない数のファンにひっぷを見られたのだから当然だ。
短パンとぱんつを引き上げてから俺はくるりと後ろを向く。
目の前には倒れたげたんわくん。
「げたんわくん……、覚悟はいいね?」
「待て!瑠璃!話せば分かる!」
俺は高々と足を掲げる。
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