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少年視点
あの時僕が感じ取った感情は
「辛い」「悲しい」「怖い」「しんどい」そして、『期待』」だった。
僕は期待がどんな意味を示しているのかがよくわかっていた。
僕は、
いじめを受けていた時に教師や友達にまで裏切られた。
そして僕は自分がいじめを受けている事を知られるのが恥ずかしくて黙っていたが、さらけ出す決断をした。
その時の、家族なら助けてくれるはずだと期待していただいた僕と全く同じなのだ。
だが、その期待はぶった切られ、見事に裏切られた。
絶望しか待ち受けてなかった。そして結局僕は自殺をしてしまった。
僕は今霊体で町中をさまよっている状態である。
僕が亡くなってからは喜怒哀楽が薄れ、自分の事を他人事ののように話せるようになった。
だが、それまでは本当に辛かったし、
あの子の人生が悪い事ばかりだったとは言わせてあげたくない。
今、僕は町でさまよって、楽しんでいる人を見ている時が1番辛い。
君はそんなふうにはならないでね。
人生の最後の僕の涙は、苦いブラックコーヒーのような味がした。
苦いのは嫌いだ。
’’さて、少女。君は少年の霊生最後に何味の涙を飲ませてくれる?’’
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