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喪失感
夕日で紅く染まる海を見ながらあいつは言った
「ねぇ知ってる?人体の6割は水分でできてるんだって。ならこのまま行けば俺も海とに消えれるかな」
そう言ったあいつに、バカじゃねぇのとか、乙女かとかからかう言葉が頭に浮かんだが口にはできなかった。
あいつの顔に次から次へと跡をつける涙をみてたら本当に海になっちまいそうで、慰めの言葉一つ重い浮かばない俺はなんでここにいるのか。
そんなことも出来なかったからあいつは今俺の隣にいないんだろう。
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