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俺だって高校まではそれなりの成績で、大学まで行った。大学はつまらなくて途中で辞めてしまったが、多分あの頃から俺の転落人生は始まったのだろう。
別に夢破れたとかそんな壮大な理由ではない。ただ心あらずな状態になっただけ。原因はわかっていても解決策なんてありはしない。
そんな状態を10年近く続けた結果高校の時はそれなりにモテた俺が今じゃいいおっさんと成り果ててしまった。
あの日の言葉が頭の中にリフレインされる。
思い出したくないのに。でも忘れたくない。そんなぐちゃぐちゃの心の中を表すように部屋の中にただ一つのインテリアとして海の中の写真を壁に飾っている。
夜の海だ。紅い海は見れない。
そんなこと考えながら毎日を過ごす。それが今の俺
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