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バカは死んでもなおらない
僕はまたスロットを打っていた。
母に対して申し訳ない気持ちはある。
申し訳ないからこそお金も返そうと思った。
ただ、バカな僕は「働く」のではなく「スロットで勝って」返そうと考えたのだ。
この時の僕の思考回路はこうだ。
「やられたらやり返す…倍倍返しだ!
借金はなくなった。
今から冷静になろう。
取り返そう。」
そしてまた、
借金をした。
この時僕はまだ大学4年生。
母が完済してから1年もたたずに
消費者金融から借金をした。
母は元々持病があり、
こんな親不孝なバカ息子の存在で心労もあったのだろう
僕が30歳を迎える前に他界した。
母はまだ50代前半だった。
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