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睦月という名の愛しい人
睦月という名の愛しい人
睦月という名の愛しい人
年末はごくごく平和に過ごした。
登場人物
●六月(むつき)主人公。俺 地元の広報会社の契約社員 キツネ顔 人見知り
●三月(みつき)六月の同棲中の恋人 学校の後輩 カルチャースクール講師 割とカッコいい
年末はごくごく平和に過ごした。
三月( みつき)とこたつでだらだらしたり、布団でいいことしたり、地元のカレー屋さんでキーマカレーを食べたり、おせちはかまぼこと数の子だけ買ってきて食べた。年越し蕎麦も食べた。もちろん蕎麦は三月が茹でた。そんなごくごく平和な年末だった。
三月は、ほど近くにあるご実家にちょこちょこと顔を出していた。
何故ゆっくり2、3泊してこないのか?
おそらく、年末年始でも実家に寄り付かない俺を1人にしないように気を遣ってくれたんだろう。
気遣いがありがたいし、かわいい。
だけど元旦である今日だけは実家に1泊して欲しかった。
なぜなら1人でゆっくり『お正月特番!12時間まるごとクイズ〜今年もやります生放送スペシャル〜』が見たかったのだ。
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