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「グッドアイディアだ!」
「いいね、それならドドドの子供だって一発でわかるし」
「これで決定でしょ」
「違うというのなら戦います!」
恐らく重役やスタッフたちは、ツバメに詰め寄っているのだろう。いくらオーナーの娘とは言え、これほど大勢の声に押されれば断り切れない。
しどろもどろなツバメの声が聞こえると、更に大勢のスタッフたちの立ち上がる音が聞こえてきた。まさに絶体絶命だ。
「ええと…本人に聞いてみますね」
ドドドドドドドドドは脂汗を垂らしながら後ろに下がった。自分が乗り込んだせいで息子により酷い名前がついてしまった。
その後ろ脚にバケツがぶつかってひっくり返る。中にたまっていた水が地面を少しずつ濡らしながら進み、カグヤドリームの2022の足元まで流れていった。
ドドドはそっと2022の顔を見ると、顔を伏せ表情を隠していた。
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